子供にあれもこれをやらせてあげたいけど、お金が。。。
子供にはぜひこれを出来るようになってほしいんだけど、子供がやりたがらない。
子供の明るい未来のためにやらせてあげたいこと、やってほしいことってありませんか?
ですが、いろんな事情で出来ないこともありますよね。。
この記事では、そんな制約の中でもこれさえ子供が出来るようになっていれば子ども自身が明るい未来に向かって自ら歩む力を身につけられる、そんな方法について考えました。
お子さんがこの力を身につけることができれば、自らチャレンジを続けられるようになることで限られた制約の中でも最大限の成果を出してくれるようになると思います。
~当ブログの簡単なご紹介~ 3年間子育てに真剣に取り組んできて、問題にぶつかるたびに悩み、試行錯誤をやってきて、 職業であるコンサルタントとしての考え方との類似点を多く見つけたもこみっけが、 これまでに悩んだこと、学んだこと、実践してみたこと、気付いたことを書いていくブログです。
一番頑張っているのはもちろん言うまでもなく息子自身ですが、
そんな息子も日々壁に挑み、成長中。あくまで成長の指標として、現在のIQは170とのこと。
ぶつかった壁を赤裸々に書いていくことで、読者の皆さんとの交流を通して、 私の家族も含め、多くの家族にひとつでも多くの笑顔が増えたらいいなと思いながら書いています。
この記事はこんな同志に読んでほしい!
- 子供には潤沢に良い環境を用意してあげたいが経済的に不安・・・
- 子供が新しいことに積極的にはチャレンジしない・・・
- 子供が失敗することを嫌がる・・・
- 子供が失敗すると泣いたり、騒いだりするんだけど・・・
- 親って子供のために何をしてあげたらいいんだろう・・・
私が息子に覚えてほしい唯一つのこと「成長螺旋力」
- やってみようという好奇心
- 出来なかったことに「悔しい」と思う気持ち
- もう一度やってみようというチャレンジ精神
- 出来たときの喜び
唯一つと書いて4つ並びましたが、
この「①から④のサイクル」自体を幼い頃からたくさん経験し、
このサイクルを回すことを当たり前のこととして覚えてほしいという意味です。
「①から④のサイクル」と表現するのも味気ないので、
ここでは「成長螺旋力」と表現したいと思います。
「成長螺旋力」が高ければ成長することを諦めない!諦められない!
①から④までのどれかを備えているという人はたくさんいると思いますが、
この全てを身につけるということは、自動的に①から④のサイクルが回り続けるということを意味します。
①だけなら、やってできなくても悔しくないわけですから、
出来るようになってやろうという気持ちにならないかもしれません。
②も同じですね。
悔しさが「できるようになりたい」「どうやったらできるのか」の原動力の1つですから、
「別にできなくてもいいや」という感情を抱いてしまうかもしれません。
③がなければ、悔しい気持ちだけが残って挫折してしまうかもしれません。
④がなければ、やれるまでやったときの達成感を知らないため、
途中で挫けそうになったときに歯を食いしばれないかもしれません。
あるいは、また別のことにチャレンジする意味を見失ってしまうかもしれません。
①から④のサイクルを通してはじめて人は多くの出来ないことが出来るようになり、
何かの分野について突出した存在になれるのではないかと思うのです。
更にこの成長螺旋力のすごいところは、
出来るまで「もう一度やる」という繰り返しにより、
出来るようになるまで当然いろんな方法を試行することになりますから、
いざ別のなにかをやってみるときにも、前に試行した分だけ下駄を履いた状態でスタートできるのです。
まるで螺旋のように成長のサイクルが続いていくという意味を込めて「成長螺旋力」と名付けました。
「成長螺旋力」をサッカーで発揮すると・・・?
どういうことかというと、例えば、
サッカーのような遊びに興味を持ったとします。
とりあえず蹴りますよね。
とりあえず蹴ることはできてもリフティングは当然出来ません。
リフティングをやってみようと思って、
当然最初はうまくできませんが、そこで成長螺旋パワーです。
最初は1回、次はなんとか3回、苦労して10回、根気強く続けて100回できるようになったとします。
100回出来るようになった頃にはボールの浮き方、回転、足の位置等を考慮して、
より良い蹴り方を瞬時に導き出せるようになっているはずです。
そうすると何が起きるでしょうか。
きっと体重移動の方法、ボールに対する足の当て方、脚の振り方といったスキルが身に付いていますから
いざパスを受けるとき、相手を抜くとき、パスを出すとき、シュートを打つときにもこのスキルを活かすことができるはずです。
更にその先があります。
そのままサッカーがどんどん上手になれば、
もともと親だけの力ででは提供してあげられなかった環境に身を置けるかもしれません。
たくさんのより強いチームと戦えるかもしれません。
もしかしたら、ユースチームから声がかかるかもしれません。
その先だって続くかもしれません。
一方でその成長螺旋パワーを意識的に高めなかった場合、
言葉は少し極端ですが惰性でサッカーを続けるということになりますから、
上で記載したようなスキルを身に付けるまでの時間が多く掛かるかもしれません。
いわゆる「サッカーのセンスあるよね」みたいな領域はどうしようもありませんが、
少なくともこの成長螺旋パワーは後天的に強くすることが可能なのではないかと思っているのです。
まぁ、リフティングをできるようになってからサッカーを始める人もそうそういないでしょうから、現実の多くの場合は、いろんな要素が同時に進むことにはなりますが。
なぜ「成長螺旋力」によってこんなことが起こるのか
ゼロの状態から何かを生み出せるという一部の天才は置いておいて、
すべてのことは何らかのインプットが起点になります。
親の仕事の大部分が子供へのインプットということになろうかと思います。
環境の提供にせよ、躾にせよ、その全てが子供へのインプットです。
次にそのインプットを起点として、子供がアウトプットするようになります。
アウトプットできたからといって、そのアウトプットが「出来るようになった」と同義とは限りません。
そのときのアウトプットは「失敗」かもしれないし、
失敗以前に「やだ!やりたくない!」かもしれない。
まずアウトプットできるということが大事なのは間違いありませんが、
最終的にはよりよいアウトプットを出せる(簡単に言えば結果が出せる)のが目指すべきところです。
つまり、インプットをアウトプットに変換したときの結果を高めなければなりません。
簡単に言えば、「出来ない」から「出来る」、さらに「もっとよく出来る」というステップを踏まなければなりません。
このインプットからアウトプットの間にある(つまり息子の中にある)変換する装置の変換効率を上げているのが、
ここでお話している「成長螺旋力」です。
どういうことかお話します。
少し抽象的な表現になるのはお許しください。
100のインプットに対して、息子の現在の変換効率が10%だとすれば、
彼は10のアウトプットを出せる能力があるということになります。
10の段階だと「出来ない」かもしれません。
ここで成長螺旋力がゼロだと残念ながらずっと10のままです。
成長螺旋パワーが弱いながらもあった場合は、変換効率の上昇は小さいですから、仮に変換効率が10%のままだとすれば、
100のうち出来るようになった10を除いた90のインプットに対する10%のアウトプットで9のことができるようになるでしょう。
この時点で10+9で19のことができるようになりました。
この段階でもしかしたら「出来る」ようになっているかもしれません。
一方、10できるようになったタイミングで成長螺旋力が高く、変換効率が20%に上がっているのであれば、
90に対する20%ですから18のことを会得しているということになります。
つまり、この時点でできるのは10+18で28です。
同じ時間経過だったとしても変換効率次第で19と28の差が生まれてしまいます。
このときアウトプットに変換できていないインプットの残りが81と62になります。
減ったコップに水が足されるのと同じように、
62のほうのコップにはより早く新たなインプットが行われます。
そうしたらまた成長螺旋力を活かして高い変換効率でアウトプットしていきます。
モノゴトはこうも単純化できませんが、
この変換効率を上げるということの重要性自体は見えてくるのではないでしょうか。
成長螺旋力は幼少期からの些細な声かけで身につけられるはず!
いろんな育児系の本やYouTubeなどで、
「些細なことでも得意なことを見つけて褒めてあげよう」という言葉をよく目にしますよね。
その考え方は私もよいと思っています。
子供が、自分は○○が得意だと実感できる
↓
自己肯定感の醸成に繋がる
これもそうだと思いますし、
子供が何かに満足感を得られる
↓
次のこと(よりレベルの高いこと、別のこと)にも着手できる
これもそうだと思います。
ただ、一方で懸念として思っていることがあります。
子供が何かに満足感を得られる
↓
次のことに着手するが、失敗した
↓
失敗したくないから、出来ることだけをやるようになる
こういうシナリオを同時に想像できるということです。
そこで私は、以下の観点で得意なことを褒めることにしました。
・失敗が存在しないことを得意認定すること
・考え方、行動指針自体を得意認定すること
今回の成長螺旋力に限った話をすれば、以下のように褒めたということです。
①やってみようという好奇心
「おー、これが気になったんだね。よくやってみたね。やっぱりチャレンジがとっても得意なんだね!どんどんやってみよう!」
3歳までの子供にとって普通に生活してるだけでも、
遊んでいるだけでも初めてのことに出会うのが当たり前ですよね。
その当たり前を「得意」にしてしまう作戦です。
②出来なかったことに「悔しい」と思う気持ち
「悔しかったんだね。そんなに『悔しい!』と思って泣けるなんてとてもすごいね。
その悔しい気持ちは『お兄ちゃんの種』だね!」
「今日は何か『悔しい』と思えること、見つかった!?」
「見つかったんだね!やったね。『お兄ちゃんの種』をまた見つけちゃったね!」
その悔しい気持ちに出会えたことがすごいことだと伝えます。
悔しい気持ちになったということは自分が出来ないことにチャレンジしたということだと伝えます。
それが出来たとき、またかっこいいお兄ちゃんになっちゃうねと誰よりも嬉しそうに伝えます。
最近は悔しくて泣いたあとに「悔しいこと見つけた」「お兄ちゃんの種?」と自分で言い、
泣き止んで涙を拭くようにもなってきました。
③もう一度やってみようというチャレンジ精神
「さすが!やっぱりチャレンジが得意なんだね!よくまたやってみたね!本当にかっこいいなあ。」
今、出来ないことを「やる」ことがチャレンジですから、
前出来なかったことをもう一度やった息子をたくさんたくさん褒めます。
④出来たときの喜び
「出来たねー!やったぁ!よく頑張ったね。またお兄ちゃんレベル上げちゃったね。パパ、嬉しいなぁ!」
ここは「褒める」というより子供と子供以上に喜び合います。
身振り手振りが多少大げさになったとしても気にせず喜びを伝えるようにしています。
そんなときの子供の得意げな表情がたまりません。
「またお兄ちゃんになっちゃった」と言ったりするので、
すかさず「そうだね!もっともっとお兄ちゃんになっちゃうよ。種をいっぱい見つけようね!」と伝えます。
幼ければ幼いほど、チャレンジできることは身の回りにたくさんたくさんあります。
そんな状況のときからとにかくずっと伝えてきました。
その影響なのかはわかりませんが、少なくとも今の息子は、
「できないかもしれないからやらない」ということがあまりありません。
「あれをやってみたい」ともっと年上の子供が遊んでいる遊具に挑戦し、
テレビでサッカーやテニスを観れば、「やってみたい」と言い、公園で果敢にチャレンジし、
イメージどおりに出来ないととても悔しそうな表情をして、「悔しいこと見つけた、、!」と教えてくれます。
そして少し時間を空けて、またチャレンジしています。
息子にはこの成長螺旋力をどんどん高めていってほしいなと願っています。
まとめ
親として、子供にはたくさんの質の良いインプットをしてあげたいと思っています。
もちろん可能な限りたくさんのそうした環境を提供するつもりです。
ただ、インプットだけで満足したくはありません。
これから永遠に親が息子のために提供し続けることはできませんし、
インプットという競争では私より優れている親が数多いることは間違いありません。
そんななか、子供の将来のために必ず与えてあげたい唯一のことが「成長螺旋力」です。
- やってみようという好奇心
- 出来なかったことに「悔しい」と思う気持ち
- もう一度やってみようというチャレンジ精神
- 出来たときの喜び
幼い頃から「成長螺旋力」を鍛え、
子供自ら成長することが当たり前なことと感じられるようにしてあげることができれば、
子供自身が、たくさんのインプットを呼び寄せ、アウトプットをどんどん高めていってくれることでしょう。
そのように育ってくれたら、いいな。そう思っています。